KDDIと三菱東京UFJ銀行は、共同によりモバイルネット銀行を設立すると発表した。新しい銀行は、2007年度前半の早期に設立される予定だ。
両社は、新銀行の設立に向けて1対1の比率で出資し、2006年5月を目途にその母体となる設立準備会社を立ち上げる。KDDIでは、携帯電話の利用状況の拡大に伴い、モバイルEC市場も成長しており、携帯電話と結びついた金融ニーズを見越し、モバイルECの金融事業に参入する。
新しい銀行で予定されているサービスは、「携帯電話を主なチャネルとした、今迄にない金融サービス」としており、携帯電話番号で振込ができたり、端末から即時に口座開設できるサービスのほかショッピングやオークションなどで利用できる決済サービスも提供するとしている。
いずれのサービスも詳しい内容は未定だが、携帯電話から利用できる消費者金融サービスも展開するとしている。また、クレジットカードサービスも検討を進めていくという。
なお、新銀行は携帯電話がメインのネット専業銀行となる。今後、パソコンとの連携も検討しているとのことで、オンライン決済を中心とした決済銀行のイメージが強い(三菱東京UFJ)という。口座に現金を入金するためのキャッシュカードが発行される見込みで、おサイフケータイなど、非接触ICを使った展開については未定としている。
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